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シラノ・ド・ベルジュラック

2000/5/21
Cyrano de Bergerac
1990年,フランス=ハンガリー,139分

監督
ジャン・ポール・ラプノー
原作
エドモン・ロスタン
脚本
ジャン・ポール・ラプノー
撮影
ピエール・ロム
音楽
ジャン・クロード・プティ
出演
ジェラール・ドパルドュー
アンヌ・ブロシェ
バンサン・ペレ-ズ
ジャック・ベベール
preview
 詩人で、剣の腕にも長けているが、自分の鼻をコンプレックスに持つ男シラノはひそかに従妹のロクサーヌに恋心を寄せていた。しかし、ロクサーヌは美少年クリスチャンに思いを寄せていた。シラノはふたりを結びつけるため、自分を犠牲にすることに決め、クリスチャンのためにロクサーヌへの恋文を書くことを引き受ける。エドモン・ロスタンの古典的戯曲を忠実に映画化した恋愛映画の古典。泣きたい人にもお勧め。
review
 監督が言う通り、ドパルドューはこの役にぴったり。ただでさえ特徴のある鼻をさらに高くして味のある演技を見せる。この映画で何よりも感心するのは、セリフ。フランス語なので意味はわからないけど、響きが美しく、掛け合いのリズムも心地よい。こんな映画を見ているとやっぱりフランス語ってかっこいいと思ってしまう(実際はそうでもないんだろうけど)。
 シラノ・ド・ベルジュラックは本当に数え切れないくらい映画化されているが、なんといっても思い出されるのは、スティーブ・マーティンの「いとしのロクサーヌ」(やっぱコメディか)。シラノ・ド・ベルジュラックを現代を舞台としてアレンジし、コメディに仕上げたスティーブ・マーティンの手腕はさすが(ちなみにスティーブ・マーティンが製作総指揮・脚本・主演している)。
 という、余談はおいておいて、この映画は恋愛映画の古典といわれるだけあって単純なストーリーながら、何度みてもついつい引き込まれ、クリスチャンの気持ち、シラノの気持ち、ロクサーヌの気持ち、3人ともの切ない、やりきれない気持ちが伝わってきて感動せずにいられない。
Database参照
作品名順: 
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国別・年順: フランス

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