Thumbtanic
1999年,アメリカ,26分
監督:スティーブ・オーデカーク
脚本:スティーブ・オーデカーク
撮影:マイク・デブレッツ
音楽:レイチェル・ポートマン
出演:スティーブ・オーデカーク、メアリー・ジョー・ケフナン、ポール・グリーンバーグ

 1912年、親指史上最大の豪華客船サムタニック号の処女航海で出会った大富豪の娘ゼラニュームと貧乏画家のジェイク。二人は恋に落ちるが…
 もちろん「タイタニック」のパロディ。すべての登場人物は親指。そこにCGで顔をつけている。とにかくばかばかしさがたまらない。ディテールには非常にこっているが、作りはとことんちゃっちい。それもこだわり。
 「とにかく子供の頃から親指が大好きだった」という、スティーブ・オーデカーク(「エースにおまかせ」「ナッシング・トゥ・ルーズ」など)の親指シリーズ第2弾。
 本当に大爆笑。笑って笑って、本家タイタニックのことなんて忘れなさい。
 テーマ曲も最高! 

 このシリーズのそもそもの起こりは、アメリカで「スター・ウォーズ エピソード1」が公開される前夜、「親指ウォーズ」がテレビで放映されたことに始まる。この番組が話題を呼び、徹夜で並んでいたスター・ウォーズファンのラブ・コールもあって再放送されると人気が爆発。勢いに乗って第2作が作られた。現在でも、アメリカでは、“Thumbersons”などの企画が進行している。
 この作品はとにかくばかばかしい。しかし異常に凝っている。くるくる回るところ、そしてテーマソングが最高!
 スティーブ・オーデカークはそもそもはジム・キャリーといっしょにテレビ番組をやっていた、いわばジム・キャリー・ファミリー。あるいはジム・キャリーのブレーン。したがってばかばかしい笑いはお手の物。得意中の得意というわけ。

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