U.S. Marshals
1998年,アメリカ,131分
監督:スチュアート・ベア-ド
脚本:ジョン・ボーグ
撮影:アンジェイ・バートコウィアク
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演:トミー・リー・ジョーンズ、ウェズリー・スナイプス、ロバート・ダウニー・Jr、ジョー・パントリアーノ、イレーヌ・ジャコブ

 ハリソン・フォード主演の「逃亡者」。そこでハリソン・フォードを追ったトミー・リー・ジョーンズが今度は主役。逃げるのはウェズリー・スナイプス。製作総指揮が同じキース・パリッシュとロイ・ハギンズということで、事実上「逃亡者」の続編ということになる。
 ストーリーは、飛行機事故で囚人が脱走。同じ飛行機に乗り合わせたトミー・リー・ジョーンズ扮するサミュエルがその犯人を「追跡」する。設定は前回と同じく「逃亡者」であるマーク・シェルダン(ウェズリー・スナイプス)は無実なんじゃないか? となっている。その奥のからくりは前作ところなりかなりひねってある。
 軽いタッチの作品になって、気持ちよく見られるので良い。これってシリーズ化されるのかな?

 まあ、いいんじゃないかしら。前作と比べると本当に軽い感じになって、さらりと見られる。やはり、「続編」という形をとるとどうしても肩に力が入って失敗するもの。その点ではいいと思う。なんとなく、リーサル・ウェポンみたいにシリーズ化されても行けそうな感じ。
 しかし、それは逆に、映画として何か新鮮味がないということでもあるわけで、組織の中で結束の固い自由な組織を作って、しかし上からは干渉されて、という、まさにリーサル・ウェポンな設定でもそれ。外部から入ってくるのが悪いやつというのも体外予想がつく。事故で囚人が逃げるってのも、「手錠のままの脱獄」以来アメリカのアクション映画の伝統になっているし。
 ハイウッドにこういった軽い感じのアクション映画が必要なのはよくわかる。軽い気持ちで見られるし、見た後で悩むこともないし。娯楽としてはとてもいい。こういう「あー、なんかさらっとビデオでも見たいな」というときに見られるビデオ(しかも見たことがないやつ)をストックしとくと、結構いいかもね。

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