The Curve
1998年,アメリカ,90分
監督:ダン・ローゼン
脚本:ダン・ローゼン
撮影:ジョーイ・フォーサイト
音楽:シャーク
出演:マシュー・リラード、マイケル・ヴァルタン、ランドール・バティンコフ、ケリー・ラッセル

 「ルームメイトが自殺したら、その学期の成績は自動的にオールA」という噂を信じて、ルームメイトを殺そうとたくらむテッドとクリス。二人はルームメイトのランドを酔わせ、偽の遺書を作って、崖から突き落とす計画を立てた。
 大学を舞台にしたサスペンス。とてもシンプルなつくりだが、非常によく練った脚本で最後の最後まで目を離せない展開がいい。

 そんな話が本当にあるのか知らないけれど、設定自体が非常にうまい。サスペンスというには犯罪のアイデアと犯人探しの道筋で話の面白さが決まってしまうが、この話は非常に巧妙。古典的な犯人探しの物語ではなく、事件自体が…(みた人にはわかると思うので、書かないようにします)
 ということで、かなりいいシナリオなのです。監督も役者もカメラマンもみんな知らない人ですが、これからじわじわと出てくるのではないかと期待させる人たちだと思います。特にティム役のマシュー・リラードの切れ具合がかなりよかった。どこか狂った役を演じられる役者を私は買いますが、この役はまさにそう。(正確には狂った役を演じる役を演じているのですが…、あ!これ以上は…)
  そんないい感じの若手の役者たちの爽やかな、しかし内容的には爽やかとはいえない映画。なんとなく歪んだところが好きですね。

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