Teaching Mrs.Tingle
1999年,アメリカ,96分
監督:ケヴィン・ウィリアムソン
脚本:ケヴィン・ウィリアムソン
撮影:イエジー・ジェリンスキー
音楽:ジョン・フリッセル
出演:ケイティ・ホームズ、ヘレン・ミレン、バリー・ワトソン、マリサ・コグラン

 優等生のリー・アンは卒業生壮大になって奨学金をもらわなければ大学へ行き、小説家になるという母親との夢がかなわない。そこに立ちはだかるのは歴史の鬼教師ミセス・ティングル。リー・アンは自信作の課題を持って歴史の授業に臨むのだが…
 「スクリーム」の脚本家ケヴィン・ウィリアムソンがはじめて監督した風変わりな青春スリラー。ホラー畑の人なので映画の作りはホラーだが、内容はちょっと違うなかなか風変わりなバカ映画。

 好きですよ私は、こういうバカ映画。映画としては忠実にホラー映画の作法に従っておきながら、内容としてはなんて事のない青春映画。
 しかし全てのよさはあくまでもホラー映画の作法に従ったというところ。キャラクター設定しかり、撮り方しかり。
!!注意!!
 ちょっとネタばれ目になっていくので、これから見ようという人は読まないでね。
!!!!!!
 やはり悪者は一貫して悪者であるのがホラー映画の作法。途中から改心していい人になってしまっては成り立たない。そんなヒューマンドラマはいらない。 悪者に襲われるヒロインの視界を中心にあらゆるところを映して恐怖心をあおるのがホラー映画の作法。前から後ろから横から物陰まですっかり映して緊張感を高めていく。
 最後の屋敷での心理戦は完全にホラー映画として描ききった。そのあたりの徹底したところがこの映画のバカさ加減を助長していい。ここでいうバカさ加減というのはもちろん誉め言葉ですが、これだけばかばかしいことを真面目に撮るというのは非常にいい。
 個人的には「スクリーム」は中途半端で気に入らないけれど、こっちの映画は徹底していて好きなのです。狙いすましたB級映画という感じです。ぜひ、ミセス・ティングルには他の学校に転勤してもらって、次なる生徒をいじめて欲しい。今回の教訓を生かしてね。

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