Idle Hands
1999年,アメリカ,92分
監督:ロッドマン・フレンダー
脚本:テリー・ヒューズ、ロン・ミルバウアー
撮影:クリストファー・バッファ
音楽:グレーム・レヴェル
出演:デヴォン・サワセス・グリーン、エルデン・ラトリフ、ジェシカ・アルバ

 マリファナを吸いながら怠惰な生活を送る高校生のアントンの家で、両親が惨殺される。実は街では連続殺人事件が起こっていた。しかしアントンはそのことも知らず、両親が殺されたことにも気づかず、友達の家に遊びに行ってしまう。そして帰ってきて両親が殺されていることに気づいて…
 アメリカではヒットを飛ばし、デヴォン・サワを一躍若手人気俳優へと押し上げたB級ホラーコメディ。確かに安っぽいけど面白い。

 序盤はあくまでB級で、安さ満開。オープニングの妙におどろおどろしいイメージビデオみたいのから、両親の惨殺シーン辺りは普通にホラー映画なのかと思わせつつ、それをすっかりひっくり返してしまうところがいい。ホラーのグロテスクさとB級コメディのばかばかしさの混ぜ具合がちょうどいいというところ。とくにアントンの友だち2人が異常にいい。まさにグロさとバカさのバランスをとる存在として、映画の要になっています。あとは、右手。CGなんかを使った特撮の右手ではなくて、デヴォン・サワ自身がやっているアナログな特撮?の右手。これだけで演技がうまいということはできないけれど、それはそれで特殊な演技力だと思う。
 日本の配給会社が二の足を踏んだのは、きっと全く有名な人がいない(本当にひとりもいない)のと、日本ではヒットしにくいB級コメディだということだったのでしょうが、これは公開してもよかったかも、と思う。夏休みの夜にはぴったりなどーでもいい感じです。B級入門にもいいかもしれない。これがダメな人はきっとB級映画は全部ダメな人だと思います。

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