Attack the Gas Station
1999年,韓国,108分
監督:キム・サンジン
脚本:パク・チョンウ
撮影:チェ・ジョンウ
音楽:ソン・ムヒョン
出演:イ・ソンジェ、ユ・オソン、カン・ソンジン、ユ・ジテ

 ガソリン・スタンドを襲う4人の若者。店を破壊し、金を奪った彼らはその数日後「退屈だから」という理由で再び同じスタンドを襲う。しかし、そこに金はなく、金を持ってこさせるために店員たちを監禁するのだが、その間にも客はやってくる。客からもらった金をそのままいただこうと考えた彼らは接客を始めるのだが…
 韓国で大ヒットしたアクション・コメディ。わかりやすい展開とわかりやすい笑いが安心して見られます。

 B級な作品かと思ったら、意外にちゃんとした作品で、はちゃめちゃなコメディというよりは、現代の若者を描いたまともなドラマという感じ。だからヒットしたのかな、という気がします。
 しかし、個人的には最初の勢いを続けて、最後まではちゃめちゃなコメディでいってほしかった。韓国の映画を見ていると、結末が甘っちょろいというか、結局いいお話で終わっていくものが多い。突き放すような終わりかたや救いようのない終わり方をする映画がなかなかない。
 この映画も既成の価値観をぶち破るような若者っぽく最初は登場するのに、ふたを開けてみれば、価値観の枠にはまってしまうような人たち。価値観を根本から覆すようなことはしない人たちである。別に検閲があるわけではないと思うので、そういう映画が受け入れられるような雰囲気が醸成されているということなのだろうし、それが悪いわけではないけれど、何かを壊していく映画が好きな立場からはなんとなく物足りない気がしてしまう。
 でも、コメディとしてはなかなかいいギャグもあったので、良しとします。キャラとしては「無鉄砲」がかなりいいキャラで、「連想ゲーム」あたりはかなりよろしいですね。後は地味ながら4人のうち絵を書いている人(「リメンバー・ミー」に出ていた)もなかなかいいですね。後は社長の家族はどうなってるのかってのもあり。

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