She’s All That
1999年,アメリカ,96分
監督:ロバート・イスコヴ
脚本:R・リー・フレミング・Jr
撮影:フランシス・ケニー
音楽:アマンダ・シアー=デミ
出演:フレディ・プリンゼ・Jr、レイチェル・リー・クック、ジョディ・リン・オキーフ、マシュー・リラード

 生徒会長のザックは春休み明け、ガールフレンドのテイラーに振られてしまう。成績優秀、スポーツ万能、全女子生徒の憧れの彼が振られてしまったのにつけこみ、友人のディーンは学校一ダサいというレイニーをプロムクイーンに仕立て上げられるか賭けをしようとザックに持ちかける。
 とてもよくある学園もののティーン・ムーヴィー。学園者のティーン・ムーヴィーといえば、やっぱりクライマックスはプロム。どうしてアメリカ人はこんなにプロムが好きなのか?

 映画を見る前から映画のプロットのすべてが予想できるというのもすごい話。学園イチダサいといわれるレイニーが変身前からどう見てもかわいいのが納得がいかない。もうちょっとダサさが出ていれば物語に納得がいきそうなものだけれど、これじゃあねという感じです。
 しかし、レイチェル・リー・クックはひどくかわいい。対抗馬としてキャスティングされているジョディ・リン・オキーフがいまいちぱっとしないというのもありますがね。繰り返しますが、変身前から明らかにかわいいんじゃないかと思ってしまう。
 若い役者たちが売りとなるしかないティーン・ムーヴィーにしてはこのレイチェル・リー・クック以外のキャストがぱっとしない。
 のですが、逆にプロットは意外と面白かった。確かに筋としてはすべてが読めてしまうものだけれど、友情とか個性とか将来とか高校生あたりにはとても魅力的であろう話題がうまくちりばめられていていい。
 そういえば、サラ・ミシェル・ゲラーがちょい役で出てましたね。もうすでに『バフィー』で人気が出ているはずなので、ティーンズ・ムーヴィー常連さんとしての友情出演という感じでしょうか。おそらく、そんな感じでアメリカのTVで人気の役者さんがたくさん出ているはずです。私には見分けがつきませんでしたが… わかりやすいところでは、ザックの妹はアンナ・パキン、レイニーをいじめる美術部の子は『17才のカルテ』の子(クレア・デュバル)という感じですね。
 後は音楽。シックス・ペンス・ナン・ザ・リッチャーのヒット曲はもちろんですが、劇中のラップなんかもなかなか素敵。こう考えると、まさにエンターテイメント。絵に書いたような現代アメリカ映画。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です