Romy and Michele’s High School Reunion
1997年,アメリカ,91分
監督:デヴィッド・マーキン
脚本:ロビン・シフ
撮影:レイナルド・ヴィラロボス
音楽:スティーヴ・バーテック
出演:ミラ・ソルヴィーノ、リサ・クドロー、ジャニーン・ガロファロー、アラン・カミング

 高校から親友で、ロサンゼルスに出て10年間ずっと一緒に暮らしてきたロミーとミッシェル、車の修理工場でキャッシャーをやっているロミーと、仕事もなく、2人の服を自分で作っているミッシェル。そんな2人のところに高校の同窓会の便りが来た。高校時代を振り返り、自分たちは決して人気者でなかったことを思い出す2人だが…
 ミラ・ソルヴィノと『フレンズ』のリサ・クドロー主演のコメディ。コメディとはいっても、ストレートな感じではなく、アンチクライマックスで変化球な感じ。リサ・クドローが『フレンズ』のままのとぼけたキャラで笑いを誘う。

 コメディという頭で見始めて、確かにコメディなんだけど、どうも笑いどころが少ないというか、テンポが悪くて、話が進んでるんだか戻ってるんだか、右にいってるのか左にいってるのか、なんのこっちゃらさっぱりわからん。感じなんですが、2人がクラブに行って踊るなぞの踊りからしても、ミッシェルが作っているという普段の服からしてもふたりのダサかっこよさが眼目になっているだろうことはわかる。
 それにしても妙な「間」で、とにかくすべての「間」が長い。ぽんぽんとテンポよくギャグの応酬という感じではなくて、なんかおこったら長い「間」があって、物語が展開しそうであいだに他のエピソードが入って、しまいにはやけに長い夢が出てきて、こりゃ最後のドカンと落とすのかと思ったら、さらに妙な「間」のダンスシーンが。しかし、このダンスシーンは最高。とてもわけのわからない笑いのセンスに脱帽。この監督は何者なのか… このダンスシーンはMTVムービー・アワードのダンスシーン賞(そんな賞があったんだ…)にもノミネートされたらしい。
 というなんだか気の抜けた笑いと気分に襲われる脱力系コメディ。アメリカのコメディらしく人生とか友情なんかについても考えさせちゃったりして、ふだん肩いからせて歩いている人はこんな映画を見てください。
 人生で一番大事なもの。それは「笑い」ふふふふふ(不気味)。

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