1997年,日本,114分
監督:長谷川康夫
原案:遊川和彦
脚本:飯田健三郎、喜多川康彦
撮影:矢田行男
音楽:橋本文雄
出演:唐沢寿明、江角マキ子、今村恵子、沢村一樹、玉置浩二、渡辺えり子

 天使のミスであやまって死んでしまったやり手のホスト神崎啓一郎。「生き返らせろ」と突っかかる啓一郎に天使が妥協案を示した。それは、「地上で最初に言葉を交わした女性を幸せにできたら生き返らせる」というもので、そのために4つの願いをかなえられるというのだ。というわけで、啓一郎は偶然言葉を交わしたバツイチの女性マチ子を幸せにしようと奮闘するのだが…
 脚本家として知られる長谷川康夫が豪華キャストで監督したまっとうなラブストーリー。 

 別にストーリーが悪いとか、役者が下手とか、そういうことはまったくないんだけれど、なんとなく全体に古臭い。80年代のトレンディードラマの香りがする。カメラの使い方も映画というよりはドラマ。特に、唐沢寿明が雪だるまの中に入って二人が会話するシーンでの二人の主人公のアップの切り返しが延々と続くのはかなりきつい。しかも、唐沢寿明のほうは雪だるまの中からの視点で、江角マキ子のほうは雪だるまの外からの視点。いったい何の意味があるんだ! 大スクリーンであんなわけのわからんアップ続けられたらぶちきれるぞ! というくらいのシーンでした。
 それ以外でもかなりつたないところがたくさん。ひとつあげれば、最後にヘリで上から東京の街を撮るところ、ヘリに乗っているからだろうけれど街の画は相当ぶれているのに、そこに降りしきっているはずの雪はまったくぶれない。かー、あとづけばればれだぞ!
 あまりのちゃちさに怒り心頭。まだ「シベ超」のほうがよくできてる。
 江角マキ子はきれい。なんか若く見えるけど、それほど前でもないんですね。 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です